ギターの歴史:どこから来て、どう進化したのか?

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みなさん、ギターっていつからある楽器か知っていますか?

今でこそ、ギターはロックやポップス、クラシックに至るまで、さまざまなジャンルで大活躍していますよね。

でもその歴史をたどっていくと、意外と奥が深くて面白いんです。

今回は、ギターの起源から現代のエレキギターまで、どんなふうに進化してきたのかをわかりやすく紹介します!

 

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ギターの起源

ギターのルーツをさかのぼると古代エジプトにまで戻ります

古代エジプトの壁画には、弦楽器を演奏している人たちの姿が描かれていて、弦楽器がギターの原型と言われています

その後、ギターの祖先ともいえる「ウード」や「ビウエラ」といった弦楽器が登場します。

ウード - Wikipedia
ビウエラ - Wikipedia

 

ウードは中東で発展し、ビウエラはスペインで生まれた楽器で、それぞれの地域で改良されながら人々に愛されました。

これらの楽器が後にスペインを中心に発展し、最終的にギターの形に近づいていきます。

 

中世ヨーロッパでの発展

中世のヨーロッパでは、ギターに似た楽器が次々と生まれました。

例えば、「ビウエラ」はスペインで人気がありましたし、ビウエラを小型化した形のものも生まれました。現在ではルネサンスギターと呼ばれています。

これらの楽器は、今日のギターとは形も音も違うものの、演奏スタイルや基本的な構造にギターの要素が少しずつ加わっていったんです。

似たような形状の「リュート」も近縁の楽器とされており、中世の時代に生まれたと言われています。

リュート - Wikipedia

 

特に16世紀には、フレット(弦を押さえる部分)付きのギターがスペインで登場し、この頃から「ギター」という名称が広まってきました。

この時期のギターはまだ小さく、弦の数も4本と少なかったんですけど、これが徐々に今のギターに近い姿に変わっていくんですね。

 

クラシックギターの登場

次に、大きな進化を遂げるのは18世紀から19世紀のこと。

この時期に入ると、ギターの人気はスペインからヨーロッパ全体に広がり、特にスペインのアントニオ・トーレスという製作家がギターの構造を改良して、今のクラシックギターに近い形にしたんです。

アントニオ・デ・トーレス - Wikipedia

 

トーレスの功績はとても大きくて、彼が設計したギターは、それまでのギターに比べて大きく、豊かな音が出るのが特徴でした。

彼はギターの胴体を大きくし、内部の構造(特にブレイシング)を工夫することで、より響きの良い音を出せるようにしたんですね。

彼の設計したギターが、今のクラシックギターの基礎となり、現在のギターのスタンダードモデルに繋がっているんです。

 

エレキギターの誕生

そして、20世紀に入るとギターはさらに大きな変革を迎えます。

それが「エレキギター」の誕生です。

エレキギターが生まれる前、ギターはバンドで演奏するのが難しい楽器でした。

というのも、音量が他の楽器(ドラムとかホーンセクション)に負けてしまうからです。

この問題を解決するために登場したのがエレキギターで、それをビッグジャズバンドで使用したのがジャズギターの開祖:チャーリー・クリスチャンです。

チャーリー・クリスチャン - Wikipedia

 

エレキギターはピックアップという電磁装置を使って、弦の振動を電気信号に変え、アンプ(スピーカー)を通じて音を大きくする仕組みです。

最初の商業的なエレキギターは1931年に「フライングパン」と呼ばれるモデルが発売されました。

リッケンバッカー・フライング・パン - Wikipedia

 

続いてギブソンやフェンダーといったメーカーが1950年代にかけて

「レスポール」

ギブソン・レスポール - Wikipedia

 

「テレキャスター」

フェンダー・テレキャスター - Wikipedia

 

「ストラトキャスター」といったモデルを次々に発表しました。

フェンダー・ストラトキャスター - Wikipedia

 

この頃にはロックンロールが誕生し、エレキギターはその象徴となっていきます。

 

 

エレキギターが音楽に与えた影響

エレキギターの登場で、音楽のスタイルも一気に変わります。

50年代にはエルヴィス・プレスリー、やチャック・ベリー

 

60年代にはビートルズやジミ・ヘンドリックスといったアーティストたちが登場し、エレキギターを駆使した新しい音楽が次々に生み出されました。

 

また、エレキギターは音の表現力が豊かで、歪み(ディストーション)やリバーブなどのエフェクトを使うことで、今までにはないサウンドが生み出せるようになりました。

こうした音楽の進化に伴って、エレキギターはロック、ブルース、ジャズなど、幅広いジャンルで必須の楽器となっていきます。

 

アコースティックギターの進化

一方で、エレキギターだけでなく、アコースティックギターも進化していきました。

20世紀に入るとスティール弦のアコースティックギターが登場し、それまでのナイロン弦(ガット弦)よりも音量が大きく、シャープな音が出せるようになりました。

特にフォークやカントリー音楽ではこのスティール弦が大人気です。

 

また、マーティンやギブソンといったメーカーがアコースティックギターを大量生産するようになり、一般の人たちにも手が届きやすくなりました。

これによって、ギターは特別な人だけが演奏する楽器ではなく、誰でも気軽に始められる楽器として広まっていったんですね。

 

現代のギター:デジタル技術との融合

21世紀に入ると、ギターはさらに新しいテクノロジーと結びついて進化しています。

今ではギターとデジタル機器を接続して、パソコンやスマートフォンで音色を変えたり、録音したりすることも簡単にできます。

エフェクトもデジタルで制御できるようになり、アプリやソフトウェアでギターアンプやペダルの音色を再現できるようになっています。

また、近年ではAI技術を活用したギターの練習アプリも増えており、初心者でも効率よく上達できる環境が整ってきました。

こうしてギターは、時代の流れとともに進化を続けているんですね。

 

まとめ

ギターの歴史を振り返ってみると、古代エジプトのリュートに始まり、クラシックギター、エレキギター、そしてデジタルとテクノロジーとの融合と、さまざまな変革を経てきたことがわかります。

今やギターは世界中で愛され、多くの人にとって身近な楽器となりました。

次にギターを手に取るときは、こんな長い歴史があることをちょっと思い出してみると、また違った視点でギターを楽しめるかもしれませんね!