ギタローのレッスンに「愛の挨拶」を追加しました!
エルガーの「愛の挨拶」にまつわるお話
エドワード・エルガーの「愛の挨拶」(Salut d’Amour)は、彼の初期の作品のひとつで、恋人でありのちに妻となるキャロライン・アリス・ロバーツへのプロポーズのプレゼントとして作られた作品です。
エルガーがこの曲を書いたのは1888年、彼がまだ無名の音楽家だったころです。当時の彼はキャロラインとの結婚を家族に反対されていましたが、キャロラインはエルガーの音楽への情熱を理解し、支え続けました。
エルガーは、彼女のためにこの美しい小品を「愛の挨拶」と名づけ、結婚の贈り物として渡しました。雰囲気は優しく、愛情に満ちていて、まるでお互いの愛を確かめ合うようなメロディーが流れます。彼女はこれをとても喜び、エルガーの才能と愛情を再認識しました。
ちなみに、この曲は当初フランス語で「Salut d’Amour」というタイトルが付けられましたが、これはエルガーがキャロラインと出会うきっかけになったフランス文化への憧れを示しているとも言われています。
エルガーはその後、さまざまな作品で名を上げ、国際的に評価される作曲家になりましたが、「愛の挨拶」は彼にとって特別な意味を持ち続け、愛と感謝の象徴として人々に親しまれています。
この曲をアレンジした経緯
ブライダル演奏のオーディション及び、挙式前のBGM演奏でソロの演奏が必要になり、今回この曲をアレンジ/編曲しました。
元々はピアノでキーEで演奏されることが多く、ギターアレンジの場合でもデュオとして編曲されているバージョンが多かったです。
この曲をギターソロで演奏している動画または楽譜も見つかりませんでした。
ソロで演奏するためにはメロディの音域とポジションの兼ね合いからキーEでは無理だったので、キーAに編曲しました。
ピアノの音やボイシングを全てギターで再現するのは無理なこと、また演奏可能な運指の中で雰囲気を再現できるよう音を選んで採譜しました。
演奏時間は短いですがソロギター演奏で大切なテクニックが散りばめられたアレンジです。
是非チャレンジしてみてください!