ローコード・ハイコードの違い

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まず結論として、コードの仕組みと、ローコード/ハイコードの違いを理解すると、 曲の弾きやすさ 耳コピ 演出 の3つに役に立ちます。

今回は、曲の弾きやすさについて詳しく解説して行きたいと思います。

Aというコードを例に見てみましょう。 2,3,4弦の2フレットを押さえるオーソドックスな押さえ方ですね。

一方、こちらのA5フレットをセーハした、Fのような形になっています。

 

別の場所で押さえた形が同じ和音の名前になるのは、違う弦で同じ音程が鳴らせる関係と似ています。

例えば5弦の開放弦と6弦の5フレットは同じAの音ですが、コードでも同じようなことが言えるんです。

 

「じゃあどっちのコードで押さえればいいの?」 「2フレットを押さえるいつものAの方が押さえやすいんだけど」という疑問があるかもしれませんね。

そこは、実際の曲のコード進行の中で選ぶとベストです。

 

例えば丸の内サディスティックという曲のコード進行は次の通りです。

A→A♭(7)→C#m(7)→E(7) これを2通りのパターンで弾いてみますね。

ローコードハイコード

 

2つ目のコード、A♭(7)の和音はどちらのパターンでも、4フレットのバレーコードでなければ弾く事ができません。

なので、1つ目のコードのA5フレットのハイコード(バレーコード)で演奏することで、次のA♭を弾きやすくするというメリットがあります。

指の形もほとんど一緒ですしね。

 

ちなみに響きやサウンドが少し違うのがポイントですね。

同じ名前のコードでも演奏できるポジションが増えると、自分が弾きやすい場所を選んで弾く、なんてことも出来るようになります。

そうすると#がついてる取っつきにくい和音でも、別の場所で弾くと意外と楽に弾けるということもあります。

もし自分の好きな曲のyoutube動画や公式PV、ライブ映像などを見て、自分が普段弾いているポジションと違う場所で弾いていたら、そのマネをすると良い練習になるかもしれません。

(PVは動画と音が別撮りなので、全然違う場所を押さえていて参考にならないこともあります。)

 

やっぱりライブ動画が良いかも) 逆に、そのマネをしてどうしても演奏できなければ、曲の雰囲気が壊れない範囲で自分の弾きやすい場所で演奏するのもアリです。

 

頂いた質問

Q.響きが違う=同じ音ではないってこと?響きやサウンドと音程の関係がわかりません。

A.音程が同じでも音色が違うってことです。

 

例えば男性と女性がオクターブを合わせて同じ音程を歌っても違うってわかりますよね。

専門用語でユニゾンや異弦同音などと言いますが、ギターの各弦でも男女の歌声の例えと同じことが言えるんです。

 

 

備考: ①丸の内サディスティックのキーはE♭だったと思いますが、便宜上キーを変えています。

また、7度の音も少々変えています

②ローコードとは1~3,4フレット付近で開放弦を交えたコードのこと、ハイコードとはセーハを使ったバレーコードという意味で使われる言葉です。

(開放弦を使ったハイコードという例外もあるので、ローコード/ハイコードって大体そういう意味なんだな、という理解でOKです)

③同じ名前のコードでも押さえる場所によってサウンドや音の高さが変わるので、ソロギター演奏者はポジションをすごくよく考えながら演奏しています(これはまた今度機会があれば詳しく解説します)

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