フレットをよく見てみると、くすんでいたり、皮脂や汚れがついていたりしませんか?
酷い場合は錆びがついているかもしれません!
フレットが錆びているとスライドなどの演奏の際に少し抵抗や引っかかるようになります。
またチョーキングのときに無駄な摩擦が生まれて、ガリガリとしたノイズの原因や、フレットの寿命を縮める原因にもなりかねません。
今回は錆びたフレットをピカピカになるまで磨いた工程と、その手順をまとめて紹介しようと思います。
ピカピカに光っているフレットは見てるだけで気持ちがいいですよ。
もしあなたのギターのフレットを見て「結構汚れてる…」と感じたらぜひ実践してみてください!
(ご自身の作業に自信がなかったらお店に持ち込んで相談してください)
準備するもの
研磨剤(ピカール)
捨ててもいい布(Tシャツの切れ端や雑巾など)
マスキングテープ
磨く前の状態をチェックしてみる
全体的にくすんで汚れていますね。
ところどころに緑青(ろくしょう)という、緑と青の中間のような色のサビがついていました。
汚い。
特に◯で囲った部分の茶色のサビがひどかったです。
今回は薄汚れ、緑青、茶サビを全部綺麗にしていきます!
弦を外して指板をマスキングテープで保護
まずは指板に研磨剤が付着しないようにマスキングテープなど保護していきます。
高音域の部分はフレットの間隔が狭くなるので細いテープを使いました。
テープを折り曲げたり、半分の幅に切ったりすれば手持ちのテープだけでうまいことできると思います。
研磨剤が隙間から指板に流れ込まないように、ぴったりとテープを貼ってあげましょう。
研磨剤でひたすら磨いていく
今回はピカールを使いました。
上記は缶タイプの大容量ピカールでしたが、チューブ型の少量で使いやすいタイプのピカールや、フレットを磨く用の研磨クロスなど、色々便利なグッズが売っているようです。
ちょっと古くて変色してますが特に問題ありませんでした。
上の画像では小指の爪の面積くらいどっと出てしまいましたが、
実際はご飯粒くらいの大きさをこまめに出して使うと良いと思います。
磨く前と後の差
◯で囲った部分は磨く前、その両脇のフレットは磨いた後です。
磨いてないフレットは錆びたあたりがとてもくすんで見えますね。
触り心地もザラザラしてました。
一方磨いた方のフレットは手触りはツルツルで、
フレットも全体がピカピカ光って錆びてたとは思えないくらい綺麗になりました。
この写真を撮った後ちゃんと残りのフレットも磨きました。
つやつやで気持ちいい。
注意点
ピカールは独特の匂いがあるので作業する時は窓を開けて換気するといいと思います。
一緒に住んでる人がいる場合は苦情がくると思うので、気を遣ってあげましょう。
またピカールの量があまりにも多すぎるとテープの隙間から指板に着いてしまうかもしれません。
なのでもし出しすぎたら布にしっかり染み込ませた上で、少しずつフレットを磨いて確かめながら作業を進めましょう。
とはいえこういうDIY的な作業はある程度小さな失敗をすることで少しずつコツとか感覚を身につけるものだと思います。
自分の作業に自信がなかったり、失敗が怖かったり、ギターの状態やコンディションの変化(今回ならフレットと指板)がすごく気になる人は、ご自身ではなくお店に持ち込んでお願いしましょう。
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