ギターを練習しすぎて手が腱鞘炎になってしまった…
手首が痛くてギターを練習することができない…
ギターを熱心に練習しすぎると、無理なフォームで負荷がかかっていることに気がつかないで練習を続けてしまうことがあります。
かくいう僕も、過去にギターが原因で2回腱鞘炎になったことがありました…
その時整形外科に行きましたが、基本的に腱鞘炎は自然治癒しか回復方法がなく、特別な対症療法などはあまりないとのことです。
治る前に2週間程度かかりましたが、その間ギターをまともに弾くことが出来ませんでした。
しかし工夫次第で色々な練習をすることが出来たので、今回はその方法を紹介して行きたいと思います!
腱鞘炎以外にも、手や指先を怪我してしまった、手元にギターがない、そんな時にも応用が効く練習方法を紹介しているので是非参考にしてください!
ギターが腱鞘炎で練習出来ない時の練習法:音楽をよく聴き込む
あなたが演奏したい曲、隅々まで音を聞けているでしょうか。
バンド曲の場合、ギター以外にもボーカル/ベース/ドラム/キーボード/ストリングスなど、他の楽器を入念に聞いたことがあるでしょうか。
楽譜を覚えたり練習でギターを弾くことが中心になると、意外と「曲を聴き込む」という行為はおろそかになってしまいます。
手が痛くてギターが弾けない時、または手元にギターが無い時でも曲は聴き込んで覚えることができるので、これを機に試してみてください。
ちなみに大学のサークル時代、ライブ前の練習曲は通学/隙間時間でリピートで聴きまくる習慣があったので、おそらく1曲200回は聞いていたと思います。
それだけ曲を聴き込むと、バンド練習の時に原曲との自分たちの演奏の違いがハッキリと分かって演奏の改善点が見つけられるようになりました。
そんな副産物もあるので是非曲を聴き込んでみてください!
ギターが腱鞘炎で練習出来ない時の練習法:楽譜/運指を覚える
ギターが弾けなくても楽譜を見て運指を覚えることはできます。
どのタイミングでどのコードが来るのか、何弦何フレットを何指で押さえるのか。
適切な運指の研究は音のつながりや滑らかさに繋がります。
今現在苦手だと思う箇所を、繰り返しイメトレすることで瞬時に指を動かせる準備をしておきましょう。
再びギターを手に取った時にそのイメージ通りに弾けたら最高ですよね!
ちなみに僕はライブを控えた1週間程度に親戚に不幸があり、遠方に移動する必要があったためギターが弾けない日が何日もありました。
そして帰ってくる日はライブの前日…バンドメンバーとスタジオにも入れずギターにも触れない…ライブでちゃんと演奏できるのか不安で仕方がありませんでした。
そんな時にはイメトレしかないと一念発起し、移動中、宿泊先ホテルの滞在中、隙間時間にひたすら楽譜を覚えてイメトレをしていました。
帰ってきた日にギターを弾いてみるとイメトレ通りにスムーズに演奏することができ、その甲斐あってかライブは成功!
手元にギターがなくても、手が痛くてギターが弾けなくてもイメトレで上達することもできるので、是非試してください!
ギターが腱鞘炎で練習出来ない時の練習法:片手だけ練習する
左手が腱鞘炎になっても、右手だけを練習することが出来ます。もちろんその逆も然りです。
普段片方の手だけ練習することなんてあまり無いと思うので、これを機に基礎固めとして片手練習をしてみてはいかがでしょうか?
右手:指弾き
右手の指弾きでアルペジオだけを弾くというのは、普段あまり意識しないけれどとても大切な練習です。
クラシックギターやアコギでのソロギターでは必須というか、アルペジオという技術が前提になっている演奏形態なので、必須級の練習ですね。
右手を網羅的に鍛えるにはこんな指弾きパターンが有効です。
この練習曲は左手のコードが移り変わって行きますが、右手のアルペジオのパターは基本的にずっと変わりません。コードを押さえないでずっと開放弦を弾いていてもとても良い練習になるでしょう。
右手:ストローク/リズム練習
カッティングやストローク練習はある程度パターンを押さえると良いでしょう。
ちなみにコードストロークは曲を何となく練習していると身に付くので、カッティングなど少し複雑なリズムでしっかりと練習すると良いかもしれません。
カッティングのみを練習するので、基本的に左手で全部の弦に触れてミュートし、歯切れ良くチャキチャキと奏でると良いと思います。
左手:スケールなどの運指
スケールの場所をなぞるだけでもとても良い練習になります。むしろこれを機にCAGEDシステムでの5ポジション主要5キーを暗記していまいましょう。ギターを弾いていく上で一生の財産になります。
後述のレガート奏法を駆使して音を鳴らすこともできるので、右手が痛くても練習することができますね。
左手:レガート/トリル
左手のフィンガリングを徹底的に鍛えるストイックなトレーニングです。
押弦と同時に奏でるハンマリング、離弦と同時に奏でるプリングを繰り返し、左手のみで音を鳴らす奏法です。
僕が尊敬するギタリスト:南澤大介さんの素敵な奏法解説動画
トリルを行う場合の組み合わせは下記の通りあります。
人中、人薬、人小
中薬、中小
薬小
腱鞘炎になった時の体験談:速弾きギターソロを1日で覚えようとした
僕が過去にギターを弾いていて腱鞘炎になった1回目。エレキギターでDeep PurpleのBurnのギターソロを1日で弾けるように猛練習した時です。
いわゆる速弾きですが、速く指を動かす動作が腱鞘炎の原因ではなく、力任せにチョーキングをやっていたので左手首に負荷がかかり痛みが走るようになりました。
ソロとしても結構長いフレーズですし、慣れないテクニックを間違った力の入れ方をしたのでとても辛かったのを覚えています。
こんな無謀な練習はやらないように気をつけましょう!
腱鞘炎になった時の体験談:ストラップ長めで左手首をかなり曲げたフォームで弾いていた
ストラップを長くしてギターを構えると、ネックが肩や腕から遠くなります。
そうすると極端に手首を曲げないとFなどのバレーコードが押さえられません。
この状態で練習を重ねたことで、左手首に普段がかかり腱鞘炎になってしまいました。
しかもストラップを長くすると弦と指板を押さえにくいのでフレーズのミストーンが目立つようになります。
ストラップを長く構えるとカッコいいという面もあるのですが、怪我や痛みに耐えるほどの価値はありません。
しっかりと弾けるように適切な長さでストラップを構えるようにしましょう!
まとめ
ギターを始めたばかりでは多少の指先の痛みや手首の筋肉の張り/疲れは避けられません。しかし正しいフォームで正しい負荷の範囲内で適切な量を行うことで順当な上達に繋がります。
無理なフォームや猛練習は腱鞘炎の原因になってしまいます。
適切な練習やレッスンはより熟達している人からのレビューが欠かせません。
僭越ながらレッスンをやっています。よければ下記からどうぞ!