ギターで腱鞘炎!右手・左手別の予防と対策

お悩み解決

ギタリストの方にとって腱鞘炎は避けたいケガの一つです。

ここでは「右手・左手それぞれの腱鞘炎の原因や予防法」、そして「腱鞘炎になったときの対処法」をわかりやすくまとめてみます。

 

僕は過去数回腱鞘炎になりました。その時の体験談や予防策を交えてお話していきます。

腱鞘炎の症状が出ている方も、予防したい方も参考にしてくださいね。

 

 


初心者から着実に上達するレッスン。1週間無料お試し期間あります。

腱鞘炎とは?

腱鞘炎(けんしょうえん)は、腱(けん)と、その腱を包む腱鞘(けんしょう)に負担がかかりすぎることで炎症が起こる状態を指します。

特に指や手首に多く発生し、痛みや動かしにくさを引き起こします。

ギター演奏では指や手首を頻繁に使うため、無理な動きを繰り返すと腱鞘炎になりやすいのです。

腱鞘炎のリスクを少しでも減らすために、まずは原因や対策をしっかり押さえておきましょう。

 


ギター演奏で腱鞘炎になりやすい理由

ギターを弾くとき、特に長時間の練習やハードなリフ・コード進行の連続で、指や手首に負荷がかかります。

ピッキングを担当する右手と、フレットを押さえる左手では、腱鞘炎の発症原因が少し異なります。

  • 右手(ピッキング手)の腱鞘炎の原因
    右手はピッキングの際に手首を頻繁に回したり、手首を固定したまま力を込めることがあります。このような動きが手首や指の腱に負担をかけ、腱鞘炎につながりやすくなるのです。

    僕はメタリカやBaby Metalなど、メタル系の速弾き曲を練習していた時に右手が腱鞘炎になりました。ハードなピッキングを短期間に練習しすぎたのが原因ですね

 

  • 左手(フレット押さえ手)の腱鞘炎の原因
    左手はコードを押さえたり、フィンガリングのポジションチェンジを繰り返す動きで腱が酷使されがちです。特にバレーコード(指1本で複数の弦を押さえる奏法)は負荷が大きく、長時間続けることで腱に疲労がたまり、腱鞘炎が発症することが多いです。

僕は左手の腱鞘炎は2回なったことがあります。

一回目はDeepPurpleのBurnのギターソロを1日で弾けるよう練習していた時です。特にチョーキングの角度が悪く、手首を内側に曲げる動きが原因で腱鞘炎になってしまいました。

 

二回目はギターのストラップを低めで立って弾いていた時です。セーハがたくさん出てくる曲を弾いていたので手首が曲がった状態で長時間弾いていたのが原因です。

 

 


右手と左手の腱鞘炎の予防法

腱鞘炎を予防するためには、正しいフォーム休息が何より大切です。

ここでは、右手・左手それぞれの具体的な予防策をご紹介します。

 

1. 右手の腱鞘炎予防

右手でピッキングを行う際は、手首に負担をかけないフォームを心がけましょう。

  • 手首の柔軟な動き:手首を硬直させず、少しリラックスさせた状態で弾くことがポイントです。特に速弾きや連続ピッキングでは、肘や腕を使ってピッキングするよう意識することで手首への負担が軽減されます。
  • ピッキングの力加減:弦を弾く際、力を入れすぎず、軽くピッキングするのも腱鞘炎予防に効果的です。初心者のうちは音を出すために力を入れがちですが、慣れてくると自然に力を抜けるようになります。

    できるだけ最初から、強すぎないピッキングを意識しましょう。

  • 指や手首のストレッチ:練習の前後に手首や指のストレッチをすることも効果的です。ストレッチは血流を良くし、筋肉や腱の柔軟性を高めるため、腱鞘炎の予防に役立ちます。

 

2. 左手の腱鞘炎予防

左手の腱鞘炎を予防するには、無理な力を避けて指の動きをスムーズにすることが大切です。

  • リラックスしたフィンガリング:特にコードを押さえる際、指に無理な力をかけないように心がけましょう。バレーコードも力を入れすぎると負担が増えるので、できるだけ最小限の力で音が出るように指を置く位置を調整します。
  • ポジションチェンジの練習:フィンガリングの際、無理な手の動きにならないようにポジションチェンジの練習を行い、スムーズな動き方を身につけましょう。手首をひねりすぎると腱鞘炎の原因になるため、自然な動きを心がけてください。
  • 練習量の調整:長時間の練習を続けると、どうしても指や手首に負担がかかります。適度な休憩をとり、手を休める時間を設けるようにしましょう。

 


腱鞘炎が疑われる症状とその対処法

 

腱鞘炎の症状が出始めたときには、早めに対処することが大切です。

腱鞘炎の初期症状には次のようなものがあります。

  • 指や手首が少し動かしにくく感じる
  • 手首や指の腱に軽い痛みがある
  • 朝起きたときに手がこわばる感じがある

 

腱鞘炎の初期症状がある場合の対処法を見ていきましょう!

 

医師に相談する

まずは医師の診断を受けるのが一番大切です。

医師は必要に応じて湿布や痛み止めを処方してくれたり、リハビリ方法を教えてくれたりします。

ちなみに僕が診断を受けた時には自然治癒を待つしかない、と言われました。また湿布貼ってなんとか痛みを誤魔化しました。

 

演奏を控える

症状があるときは、少しの間練習を控え、手首や指を休ませましょう。

無理に続けると、症状が悪化してしまうことがあります。

 

 

ストレッチやマッサージ

腱を伸ばしたり、マッサージで筋肉をほぐすことも痛みの軽減に役立ちます。

ただし、痛みが強いときは無理をせず、軽めのストレッチにとどめておきましょう。

 


腱鞘炎を防ぐための心構え

ギタリストにとって腱鞘炎は避けたいトラブルですが、予防策を講じることで発症リスクを大幅に減らせます。

日頃の演奏の姿勢や練習の仕方を見直すことも重要です。

以下のような心構えを持っておきましょう。

  • 無理をしない:どれだけ演奏に熱中しても、体が疲れたと感じたらしっかり休むこと。間違っても1日で完コピしようなんて思ってはいけません!
  • 姿勢を大切に:ギターを構えるとき、肩や腕に無理な負担がかからないような姿勢を意識しましょう。ギターストラップは高めの方が手首の負担が少ないです。
  • 休憩とストレッチを忘れない:長時間の練習をする場合も、30分に1回は5分程度の休憩を挟み、手首や指をほぐすと腱への負担を軽減できます。

 

 


まとめ

ギターの練習や演奏で腱鞘炎になりやすい右手・左手の原因と予防法についてまとめました。

ギターを弾く楽しさに夢中になっていると、つい手や指に無理な負担をかけがちですが、腱鞘炎になると回復までに時間がかかります。

自分の体と相談しながら、負担を減らしつつ楽しむことが大切です。

腱鞘炎にならないように、また、なってしまった場合にも適切に対処できるよう、この情報を参考にしてみてくださいね!